浅間山(前掛山)~秋、黄金色に染まった火山

上信越/志賀高原

浅間山(2568m)は世界有数の活火山ですが、噴火が少し落ち着いている2011年現在は登山規制がある程度緩和されていて外輪山の前掛山(2524m)まで登山をすることが出来ます。紅葉シーズンの10月にこの山を浅間山荘から火山館経由で登った時素晴らしい紅葉に出会えました。

登山した日-2011.10.16

天狗温泉浅間山荘から挑む

登山口のある天狗温泉浅間山荘には、紅葉を求めて大勢の登山客が詰めかけていました。山荘脇の鳥居をくぐって登山道へ入ると色づいた雑木林やカラマツの森が広がり、そこに真っ赤な葉を付けたヤマブドウが絡みついて紅葉は一層彩り豊か。よく見るとブドウの実もたわわに実っていて、地面に落ちてた実を口に入れると酸味と甘みが口の中に広がりました。

3~40分程緩やかな道を登り続けるとまた鳥居が見えて来てここは『一の鳥居』と呼ばれる分岐点。道は沢に沿って進むコースと、沢を巻いてを歩くコースと別れていて今回は沢を進むコースをチョイス。

前方に登山者の人だかりが見えてくると不動滝という小さな滝が出てきます。ここを越えると勾配がさらに増してきて体力を使う登りへと変わりました。

浅間山前掛山1 天狗温泉浅間山荘の脇に建つ鳥居。ここが登山口。

浅間山前掛山2 鳥居のそばには真っ赤に色づいたカエデ。

浅間山前掛山3 登り始めは雑木林広がる緩やかな登り道。

浅間山前掛山4 歩き始めておよそ3~40分、一の鳥居へ到着。

浅間山前掛山5 ツタウルシも真っ赤っ赤。綺麗だから手にとって見たいけど触るとかぶれます。

浅間山前掛山6 森という森は全て紅葉に染まっていました。

火山館コースを行く

息する暇もない登りが連続するようになると、登山道は沢からどんどん離れていってやがて前方に奇怪な形をした鋭い岩山が見えてきました。牙山(ぎっぱやま)という浅間山外輪山を構成する山の一つで、名前の通り姿は牙そのもの。

森の中にササのが繁茂してくるようになると『カモシカ平』の看板が見えて、ここを過ぎると硫黄臭のする斜面をトラバースして『火山館』という小さな山小屋へ到着しました。

『火山館』は山小屋というよりも”休憩案内所”みたいな建物で、休憩テラス有り・トイレ水場有りだから沢山の登山者で混雑。小屋の外れではビールを開けて酒盛りしているグループも居たりで火山館はシーズン最後の賑わいを見せているようでした。

火山館を過ぎると湯の平口と呼ばれる平原に出て、草原とカラマツの疎林広がる台地の背後に黒斑山や蛇骨岳の外輪山が屏風のように広がる景色が展開していて、日本離れした壮大な山の景色に見惚れます。

やがてシラビソの薄暗い森に突入するとそれらの景色とはしばらくお別れです。

浅間山前掛山7 急坂を登ると尖った山が見えてきました。牙山(ぎっぱやま)という外輪山です。

浅間山前掛山8 牙山をズームアップ。まさに岩の塔。

浅間山前掛山9 牙山を別角度から。鋭い剣先のように天空に向かってそびえています。

浅間山前掛山10 カモシカ平へ到着。後ろに見える屏風のような山の連なりは外輪山の黒斑山。

浅間山前掛山11 火山館へ到着。ちょっとここで休憩しよう。

浅間山前掛山12 湯の平に広がる牧歌的な風景と背後にそびえる黒斑山、蛇骨岳の外輪山。

浅間山前掛山13 湯の平に広がる黄金色のカラマツ。

浅間山前掛山14 湯の平の途中で鬱蒼としたシラビソの森の中へ突入。

黄葉に染まる浅間山

薄暗い針葉樹の森を抜けるとカラマツの疎林広がる賽の河原の分岐へ到着して、さらに進んで行くと見晴らしが開けて眼前に浅間山が現れました。全く不意打ちのように出現した浅間山は山肌を黒々とした火山礫で覆い、長年の風雨の侵食で出来た山筋を幾つも描いて雄大にそびえています。何より目を引いたのが山裾に沿って点在するカラマツの黄金色の黄葉の美しさ!

こんな素晴らしい光景を突然間近で仰いだんだから気分は最高潮!ここからは先は森林限界で遮る物が一切無いから、大パノラマを見ながらの爽快な登山になります。高度を上げるに連れて、歩いて来た湯の平口や賽の河原の平原はどんどん眼下に広がり、屏風の連なりを見せていた黒斑山・蛇骨岳の外輪山も姿を変えながらアルペン的な山並みを見せてくれます。

でも・・・時折厳しい山の一面も見せる浅間山。高度を上げるに連れ強風と凍える寒さが体温を奪いにかかるし、登山道は加速度的にキツくなるし、地面はザレて滑りやすいし楽しい事ばかりではありません。

浅間山前掛山15 賽の河原を越えると突然景色が開けて浅間山が出現しました。

浅間山前掛山20 浅間山登り途中で賽の河原を振り返り見下ろしてみた。

浅間山前掛山21 登るに連れて前掛山の外輪山が迫ってきます。

感動と絶景の前掛山

キツイ勾配と風と寒さに耐えながら登り続けると、巨岩が累々と積み重なる平原みたいな所へ辿り着きました。浅間山山頂はもう目と鼻の先で白い噴煙がもうもうと湧き出てきるのを間近に見ることが出来ます。平原の中には鉄とコンクリで固められた避難シェルターがあって風を避けられるから休憩ポイントに最適。

目指す前掛山はここから続く外輪山の尾根上にあって、いよいよ登山もクライマックス。

尾根道は火口側が鋭く切れ落ち少しスリルがあるけど、当然危険箇所なので風で飛ばされたり足を滑らせたりしたらあの世行き間違いなしな道。踏むとサクサク乾いた音が鳴る火山礫を踏みしめてたどり着いた前掛山山頂は大パノラマが広がっていて最高の景色でした。北アルプスや八ヶ岳の山並みや眼下の街並みはもちろん、やっぱり一番目を見張るのは目の前で噴煙を上げる浅間山の頂き!こんな景色は他の山ではなかなかお目にかかれないはずです。

そして忘れてはいけないのが浅間山山麓一帯に広がる黄金色の紅葉たち。午後の日差しを受けた紅葉は、浅間山の黒い山肌と相まって一層鮮やかに見えました。

浅間山前掛山22 噴煙を上げる浅間山。

浅間山前掛山16 避難シェルターから望んだ前掛山(左奥)山頂へは、写真右から尾根伝いに歩いていきます。

浅間山前掛山17 避難シェルターの中はこんな感じ。

浅間山前掛山18 前掛山を目指す登山者たち。

浅間山前掛山19 前掛山の山頂へ到着です。浅間山本峰が噴火で立ち入り禁止な現在ここが浅間山の山頂になっています。

浅間山前掛山23 前掛山から浅間山をズーム。

浅間山・前掛山フォトギャラリー

浅間山・前掛山登山地図

登山に要した時間 / 8時間

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