谷川岳&一ノ倉岳&茂倉岳~灼熱の稜線【後編】

谷川連峰/赤城/武尊

登山した日-2012.7.27

前編はコチラ→谷川岳&一ノ倉岳&茂倉岳~灼熱の稜線【前編】

5.オキの耳でのひととき

谷川岳トマの耳から10分程歩いてもう一つのピーク、オキの耳へ立ちました。トマの耳同様素晴らしい展望が広がっています。

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オキの耳山頂の真下は奈落の一ノ倉沢で、覗き込むとかなり怖いです。

でも谷から吹き上げてくる風が冷たくて気持ちいい!

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深い谷を挟んだ向こうに、朝日岳(1945m)がそびえていました。

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オキの耳から望んだトマの耳(左)とオジカ沢の頭(右)。

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次に目指す一ノ倉岳(右)と茂倉岳(左)。荒々しい谷川岳と比べると比較的たおやかで登りやすそうだけど、果たして・・・?

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6.一ノ倉沢とノゾキ

オキの耳山頂を離れると、一旦下り坂になりその後は平坦な稜線歩き。
稜線の両側は切れ落ちていて、特に右側は一ノ倉沢の断崖絶壁だから常に恐怖と隣り合わせ。

やがてノゾキという場所へやってきました。

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ノゾキから足元を覗き込むと一ノ倉沢の絶壁が眼下に広がっています。

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ノゾキから見上げる谷川岳オキの耳。左側が鋭く切れ落ちていました。

さて、この辺りから異様な暑さに耐えられなくなってきました。

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7.灼熱の一ノ倉岳山頂

谷川岳で吹いていた爽快な風はここには無く、風一つありません。

そして照りつける強烈な日差しに全身ジリジリ焼かれて痛くなってきました。そんな中で差し掛かった一ノ倉岳の登り返しは暑さとの戦いです。

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ふと振り返って仰いだ谷川岳を見て、

『谷川岳で引き返せばよかった・・・・』なんて思ってももう遅いです。

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鋭すぎる谷川岳。

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見えてきた一ノ倉岳山頂、あともう少し。

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頑張ってなんとか一ノ倉岳の山頂へ立ちました。

傍らには一ノ倉岳避難小屋が建っていて、小屋といってもドラム缶を半分に割ったような簡素な建物で大人3~4人がやっと入れる程度。ドアを開けるとムッとする熱気で中はサウナ状態でした。

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8.酷熱の茂倉岳

日差しから逃れたい・・・そう思いながら一ノ倉岳の辺りを見渡しても日陰なんて無くただ一面ササが広がっているだけ。

日陰で休めそうな所は無いのか。しょうがない、このまま茂倉岳へ行こう。

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ササ原に咲くニッコウキスゲと谷川岳の景色。

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一ノ倉岳から緩やかな斜面を下ると鞍部へ降り立ちました。それから茂倉岳を登り返します。

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小さなお花畑が点在する中、茂倉岳への最後の登り。

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茂倉岳山頂は、谷川岳や一ノ倉岳同様遮るものが無く、360度の絶景が広がっていました。

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茂倉岳北東側は、武能岳(1760m)をはじめとした山々が連なっています。

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武能岳方面からやって来る学生グループさん。

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一ノ倉岳(左)と谷川岳(右)。

ここから見る谷川岳は全山草原に包まれた優しい姿をしていて、峻険で荒々しい雰囲気は一つもありません。谷川岳の別の素顔を発見出来て嬉しい気持ちになりました。

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9.谷川岳から西黒尾根を下る

茂倉岳山頂で過ごす時間は至福の一時。でもやっぱり暑くて我慢できないので来た道を戻ることにしました。

行きのときには誰も居なかったオキの耳は、すっかり大勢の登山者で賑わっていました。

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谷川岳山頂直下に建つ肩の小屋と、オジカ沢の頭。夏らしい緑と青の世界がどこまでも。

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トマの耳も人が多すぎてゆっくり休めそうもなかったので、そのまま西黒尾根を下ることにしました。

さようなら谷川岳、また今度登りにきます!

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谷川岳直下から西黒尾根(写真真ん中)を見下ろして。登りもキツかったけど下りもキツくて特に関節への負担がヤバいです。

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どんどん離れる谷川岳・・・。

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下り坂の先に見えて来たラクダのコブ。

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10.巌剛新道に挑む

分岐点のあるラクダのコルへ到着。ここで西黒尾根から巌剛新道へ進路変更。

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巌剛新道から見上げる谷川岳。

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さっきまであのてっぺんに立っていたとは思えませんね・・・。それ位谷川岳との距離は遠くなってしまいました。

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巌剛新道へ入ってからも容赦のない下りの連続で、次々現れる鎖場やハシゴの難所に悪戦苦闘。

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マチガ沢雪渓の末端まで降りるとようやく難路から開放されて普通の下り道になりました。でももう体力はゼロ。オーバーヒートでのぼせてしまい何度も地面にへたり込んでしまいます。

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少し前に僕を追い越していった男性が、前に立ち止まっているのが見えました。

何かと思ったら『ここに冷たい水場があるよ』と指差します。

そこには小さな沢があって清冽な水が流れていました。我を忘れて手を突っ込むと冷たくて気持ちいい!そして手で掬って何度も飲みました。

その沢は視界から外れた所にあったのでこの男性が教えてくれなかったら、僕は素通りしていたに違いありません。本当に助かりました。

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沢水で僅かな力が蘇った僕は、それを振り絞って歩き続けました。
そして間もなく舗装された道路へ降り立ちました。あとはこの舗装された道を土合の登山口まで歩いて戻るだけ。久々のキツイ登山はこうして終了しました。

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