北アルプス・爺ヶ岳&針ノ木岳~後立山秋色縦走記【前編】

北アルプス

紅葉に染まった北アルプスの爺ヶ岳・鳴沢岳・赤沢岳。スバリ岳・針ノ木岳を2泊3日のテント泊で縦走した登山日記!

登山した日-2008.10.03~05

登山日記
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扇沢から柏原新道を登って目指せ種池山荘

10月3日。長野県大町市にある立山黒部アルペンルート玄関口の扇沢は、紅葉シーズンで大勢の観光客でごった返していました。全ての駐車場は満車だから何処にも車を停められそうにないけど、そんな心配はバイクにはノープロブレム。柏原新道登山口そばの駐車場にわずかなスキマを見つけてそこへバイクを停めて登山準備を始めます。

今回は後立山連峰爺ヶ岳・針ノ木岳へ挑む秋山縦走!大まかなプランは・・・

1日目:扇沢→柏原新道→種池山荘。体力に余裕があったら爺ヶ岳登頂
2日目:種池山荘→鳴沢岳→スバリ岳→針ノ木岳→針ノ木小屋→扇沢へ下山

という具合で、今回の登山では一体どんな景色と出会えるのか今からとてもワクワク!

時刻は正午前という事で、柏原新道登山口には続々と登山者が降りて来ていました。そのうちの一組の登山グループに声を掛けて紅葉の具合を聞いてみると、丁度見頃との事。やった!これは期待できるぞ!

柏原新道のへ足を踏み入れた直後から本格的な登りで、辺りに広がる森はうっすら紅葉しかかった広葉樹と、常緑針葉樹のタテヤマスギが混ざり合って複雑な色模様を見せてくれます。

ケルンが建つポイントまで登ると展望が開けて、谷を挟んだ先に針ノ木岳が秋空の下そびえているのが見えます。鋭く険しいその姿を見ると、『ああ今僕は念願の北アルプスを歩いているんだ!』って実感が湧いてテンションが上がるし、目指す種池山荘だって早々視界に捉える事が出来たから、思ったより楽な気分で登山が出来ました。

登山口の扇沢から見上げた北アルプスの連なりはほんのり秋色。これからあの稜線を歩くんだと思うとワクワクが止まりません!
柏原新道の途中にあるケルンから望んだ針ノ木岳と僅かに残雪を残す針ノ木雪渓。
柏原新道を登るに連れて稜線が近づいてきます。早くあの上に立ちたいな!
爺ヶ岳も全山秋色網様で見えてきました。

近くて遠い種池山荘

登り始めて早々に捉えた今日の目的地の種池山荘は、爺ヶ岳と岩小屋沢岳の間に続く稜線上に建っていて、特徴ある赤い三角の屋根がハッキリ見えるからすぐに到着してしまうんじゃないかと思うくらい距離的に近く感じます。でもコースタイムだと種池山荘まで登り4時間でまだ1時間ほどしか歩いていないからそんな早く着く事は無いはず。

ケルンまでは心臓が止まりそうな急登が続いたけれど、ケルンから先は幾分緩やかになって歩きやすくなるものの一息つく間もない登りの連続なので意外とツライです。そして早々に捉えた種池山荘は、その後一向に距離が縮まる気配を見せてくれず気分がヤキモキしてきます。

広葉樹の森からダケカンバ・シラビソ広がる標高2000m付近まで来ても種池山荘は全く近づいてくれず、そろそろ疲労で足取りが鈍くなってきました。やがてナナカマドやミヤマハンノキの潅木帯へ突入すると種池山荘は藪に隠れて見えなくなりました。

一部のナナカマドは霜にやられて葉が枯れているものの、真っ赤に色付いて青空の下で鮮やかに輝いてすごく綺麗。その紅葉を掻き分けるように前進すると、草地の急斜面に出てここを登り切ると主稜線に到着したと同時に、種池小屋が目の前に突然出現。あれっ?いつの間にか到着してしまったぞって感じです。

早速小屋でテント泊の申込みをして、テントを建て終わって時計を見たら午後3時を過ぎた所。日暮れまで時間があったので爺ヶ岳まで足を伸ばしてみましょう。

柏原新道序盤はブナやタテヤマスギに包まれた森の中。
稜線に建つ種池山荘を遠望すると、まわりはすっかり秋色に染まってるようです。
柏原新道上部まで登ると、ナナカマドなどの潅木が広がる水平道へやってきました。名前の通り平坦な登山道がほんの少し続きます。
水平道を過ぎて最後の急斜面を登って行くと突然目の前に種池山荘が見えてきました。
種池山荘へ到着。これでほっと出来る!
種池山荘の名前の由来は、この種池と呼ばれる小さな地塘から。
種池山荘から望んだ爺ヶ岳(南峰)はキレイな三角形の姿でそびえていました。時間もあるしちょっとあの頂まで散歩してみよう。

展望良好!爺ヶ岳山頂

爺ヶ岳は種池山荘から間近に見えるから、ダッシュで駆け上がれば20分位で着くんじゃないの?って思うけど実際登って見るとそれなりに体力を要します。いずれにせよ山頂はもう目と鼻の先。

白い砂地とハイマツだけが広がる殺風景とした景色が広がる中を、踏むとザクザク乾いた音が鳴るザレ場を登り切って立った爺ヶ岳の山頂(南峰)は大小の岩が積み重なった広々とした所でした。

山頂から真っ先に目に飛び込んで来たのは鹿島槍ヶ岳の双耳峰で、北に続く刃の尾根の先に特徴ある猫の耳のような山容そびえ立っています。その尾根を挟んで西側(黒部側)はガスに包まれ、東側(信州側)は晴れという対照的な天気が広がる夕暮れの爺ヶ岳。

この景色を独り占めし続けていると、西側のガスがだんだん盛り上がって全ての展望をかき消してしまうと同時に凍えるような寒さが襲って来て耐えられないから、山頂を離れてテント場まで戻る事にしました。

爺ヶ岳最後の登りはザレ場とハイマツの中の急登。
爺ヶ岳は下から見るとピラミダルだけど山頂は2つの峰で構成されていて、写真右が南峰、左奥が北峰。
爺ヶ岳(南峰)山頂。向こうには鹿島槍ヶ岳がそびえています。
爺ヶ岳から続く尾根の先にそびえ立つ鹿島槍ヶ岳。
爺ヶ岳で出会ったライチョウ。

爺ヶ岳&針ノ木岳写真ギャラリー

※クリックすると拡大します。

爺ヶ岳&針ノ木岳登山地図

※この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を使用しました。(承認番号 平22業使、第609号)

データ

登山に要した時間 / 一日目5時間+二日目13時間+三日目3時間 合計21時間

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