谷川連峰・馬蹄形半分縦走(後編)

谷川連峰/赤城/武尊

馬蹄形縦走は半分歩いた所で諦め、清水峠から土合へ向けて下山します。

登山した日-2012.10.14

登山日記
地図&データ

予定変更、土合へ下山

ジャンクションピークの下りまではなんとか天気はもってくれたものの、清水峠まで来ると空模様が一層悪くなり何よりも気がかりだったのが、笠ヶ岳の登りから吹き始めた強風です。ここ清水峠でも時折身体ごと持っていかれそうなくらいの風で、テント泊を予定してる蓬ヒュッテも稜線上にあるからここと同じく強風に違い有りません。

それに体力がすっかり無くなっていて、蓬ヒュッテまでまだ続くアップダウンを乗り越える力はもう無く、かと言って土合まで下山するにもここから歩いて5時間余りと距離がありすぎます。

清水峠に建つ白崩避難小屋へ泊まる事も考えてみたけど、無人小屋を一人で利用する事の恐怖感に躊躇してしまい選択肢から外れます。

蓬峠ヒュッテでテントかそれとも下山か・・・?5分程思案した結果下山することに決めます。この風ではとてもテントは耐えられそうにないし、無理をする理由も見つからなかったからです。

今の時刻は13時半。全速力で歩けばギリギリ明るいうちに土合口へ降りられるかもしれない!そうと決まれば急いで下山を始めます。ここから『旧国道』を使って土合口へ向けて歩き始めました。

清水峠から旧国道を降りて土合口へ!

長大な旧国道

『旧国道』は古くから越後と江戸とを結ぶ交易の道だった由緒ある道で、水平な道が清水峠から土合の国道291号線終点まで谷川連峰の山肌に沿って十数キロも続いています。歩きやすいけど所々藪っぽくなっていたり、崩壊していたり、足跡もあまり付いていなかったりと国道と名が付いていても普通の登山道です。

旧国道脇の斜面のあちこちから清水が湧き出ていて、白毛門や朝日岳では水に恵まれなかった事を考えるとここでは水に悩む必要はありません。持って来た4リットルの水はもう底をついていたから大助かり。手にとって口に含むと味に癖もなく冷たくて美味しい!

水を補給できた事で気持ちが幾分楽になったけれど、歩けど同じような景色が続く単調な道だから平坦な道を歩き続けるのも意外と疲れます。

旧国道。平坦な道が斜面に沿って延々と続きます
時々ブナの森の中に入ったりも。ほんのり色づく森の中は綺麗で心がほっと出来ます。
旧国道から望む朝日岳の峰々。左がジャンクションピーク、真ん中あたりが朝日岳、一番右端が笠ヶ岳
途中で後ろを振り返ると、清水峠はすっかり遠くへ離れていました
正面に重厚な山が見えてきたそれは武能岳(1760m)

日暮れとの競争

旧国道は山陰に走っているので、風は殆ど無く静まり返っていました。でも遠くに見える一ノ倉岳や茂倉岳の山頂にガスがかかり始めると天候の悪化を目で感じます。

清水峠から歩く事2時間。白樺避難小屋へ到着してその先の分岐点で旧国道と別れて、白樺尾根の急斜面を湯桧曽川へ向けて下っていきます。

下り続けると鬱蒼としたブナ林が広がり、樹齢100年以上はあるブナの巨木の樹肌はシラカバのような艶やかな白い肌を見せていて綺麗です。ここが今回のコースで最も綺麗なブナ林でした。でも日が随分陰って薄暗いからちょっと薄気味悪い雰囲気です。

白樺尾根を下り切ると『新道』と呼ばれる湯桧曽川沿いの長い単調な道が続いて、滑りやすい岩を通り抜けたり、ぬかるんだ道を飛び越えたりするので意外と大変。登山靴は泥水で中まで濡れてしまうし、足裏に水豆が出来て痛いです。

やがて岩がゴロゴロ転がる茂倉沢に出て、ここを渡り切った先にJRの見張小屋が見えてきました。ここまで来れば土合口まであと1時間半。

日はすっかり落ち、かすかな空の光を頼りに歩き続けると、広場みたいな所に出てその先に続く林道を進むと谷川岳ロープウェイ乗り場のアナウンス音が聞こえてきました。

そして国道291号線の車道に出て、少し下って土合口の駐車場へ無事下山。

時刻は18時前で辺りはすっかり真っ暗。朝ここへ来た時には車で満杯だったのに、今は一台の車もありません。僕だけが今日最後の下山者だったようです。(終)

旧国道と白樺尾根登山道の分岐点。
白樺尾根分岐点から少し進むと白樺避難小屋へ到着。
白樺尾根に広がる美しいブナ林。
新道を歩き続けて茂倉沢へ。
ブナ林に佇むJRの見張小屋
新道を歩き切ると広場へ出ました。ここから林道を歩けば国道291号線へ出ることが出来ます。

朝日岳&白毛門登山地図

※この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を使用しました。(承認番号 平22業使、第609号)

データ

登山に要した時間
土合口登山開始6:30→朝日岳11:00→清水峠13:00→土合口下山18:00
トータル11時間30分

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