谷川連峰・秋色の国境稜線縦走記【中編】

谷川連峰/赤城/武尊

西黒尾根を登って谷川岳山頂へ立った僕は、いよいよ今回のコース核心の国境稜線へ足を踏み入れます。

登山した日-2012.10.20

登山日記
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オジカ沢の頭へ向けてGO!

谷川岳トマの耳から5分ほど下った所に建つ肩の小屋へやって来ると、広場やテラスは登山者で一杯!掻き分けながら小屋のはずれまで来ると、オジカ沢ノ頭や万太郎山方面へ向かう登山道の入り口があります。

一直線に連なった刃の稜線と、端正でスマートなオジカ沢ノ頭や俎嵓山稜(まないたぐらさんりょう)、そして雄大な万太郎山を今目の前に捉えて、これから始まる国境稜線の縦走にワクワクが止まりません。小屋で一息入れる事すら忘れて、休むこと無く国境稜線へ足を踏み入れました。

肩の小屋を離れるとしばらくの間斜面を下っていきます。辺りは一面ササ原でその中のポツリポツリと潅木が生える程度の景色が広がっています。進むに連れて目の前に見えるオジカ沢ノ頭や、俎嵓山稜は少しずつ姿形を変えていくし、もちろん後ろに広がる谷川岳の姿も変化していきます。

眼前にそびえるオジカ沢ノ頭や俎嵓山稜を眺めながらの歩きは実に爽快。
ササ原の向こうに見えるのは一ノ倉岳・茂倉岳。

初冬漂うオジカ沢ノ頭の稜線

30分程下ると中ゴー尾根の分岐点へやってきました。ここでは2人の登山者がなにやら熱心に語り合っていて、この先から暫くの間は人と出会う事はありませんでした。

後ろを振り返って肩の小屋を仰ぐも、小屋に居る大勢の登山者は誰一人国境稜線へ踏み込もうとしません。しばらく進んでまた肩の小屋方面を振り返ってもヤッパリ誰も来ません。

この長大な稜線のまっただ中を、僕一人だけが歩いているんだ!こんな極上の稜線歩きが出来るのに誰も歩かないなんて勿体無い!

そんな楽しい稜線満歩。でも吹き抜ける風はとても冷たくて、岩陰のぬかるみは凍り付き霜が残っているし、それに昨日一昨日あたりに降ったと思われるアラレが登山道脇に積もっていて、稜線上はもう冬の頼りが届いていました。

それでも風の無い陽だまりに身を置くとポカポカ陽気でまだ秋の余韻も残っていたり・・・。そんな秋と冬が入り混じった中をオジカ沢の頭へ向けてひたすら進みます。

オジカ沢ノ頭への道はひたすら尾根歩き。だから展望がすごく爽快!
肩中ゴー尾根との合流点。中ゴー尾根は谷川岳の数あるコースでも屈指のキツさを誇るそうです。
中ゴー尾根を見下ろしてみました。写真左上に薄っすら見える谷川温泉の街並みが中ゴー尾根登山口だからここまでかなりの距離です
振り仰いだ谷川岳に険しさは無く、雄大で懐の広い山にしか見えません。

ササ原の尾根を踏み越えて

なだらかな稜線歩きは、オジカ沢の頭に近づくに連れて険しく変貌していきます。登山道は登り返しになると共に傾斜を増して、尾根の両サイドが鋭く切れ落ちるようになったのです。

岩場や小さな巻き道を幾つか越えていくと、平坦な台地が見えて標高1890mのオジカ沢ノ頭山頂へ到着です。

オジカ沢ノ頭山頂から見た谷川岳は、土合側から見た険しい近寄りがたい雰囲気は微塵も無く、笹原に包まれた優しい姿を見せていました。

山頂から西側を望むと、オジカ沢ノ頭から万太郎山まで一直線に繋がった稜線が全て草原になっていて、稜線上を鉛筆でなぞったように登山道が続いているのがハッキリと見えました。

ササ原のせいで優しく見えるけど、オジカ沢ノ頭~万太郎山間は大きく落ち込んでいて、この先もキツイアップダウンが待ち構えているようです。そろそろ疲れが出て来たし、足取りも少し乱れてきました。でもまだ終わりが見えない長大な国境稜線・・・。

次第に近づいて来るオジカ沢ノ頭山頂(右)。左奥は俎嵓山稜
間近で見るオジカ沢ノ頭はすっごいピラミダル!
オジカ沢ノ頭山頂に咲いていたハクサンイチゲ。本来6月に咲く花なのに10月に咲いてるなんて。
オジカ沢ノ頭から万太郎谷を挟んで一ノ倉岳(右)と、茂倉岳(左)を望む。
オジカ沢ノ頭山頂。
オジカ沢ノ頭からまだまだ続く稜線の先に万太郎山(右)。左側の山は俎嵓山稜の川棚ノ頭。

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谷川連峰登山地図

※この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を使用しました。(承認番号 平22業使、第609号)

データ

登山に要した時間/約11時間
土合駅出発6:00→ラクダのコブ8:00→谷川岳トマの耳9:00→オジカ沢ノ頭10:30→万太郎山12:45→吾策新道登山口→15:50→土樽駅16:50

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