愛媛県今治市・大島自然研究路~絶景の来島海峡に包まれて

四国の山

大島自然研究路は、しまなみ海道愛媛県今治市の大島南端・地蔵鼻と呼ばれる岬に沿って続くおよそ1.8キロのハイキングコースで、周辺は瀬戸内海国立公園に指定され、来島海峡や石鎚連峰などの絶景を拝むことが出来るほか、ウバメガシやツツジやトンビなど沢山の生き物と出会える自然豊かな場所です。

登山した日-2013.1.04

大島自然研究路入り口へ

自転車で大島南端にある吉海町の正味(しょうみ)集落までやって来ると、『大島自然研究路地図』の看板が見えてきました。看板から先は住宅の間の細い路地で、やがて自然研究路の登り道が見えてきます。

自然研究路の中へ入ると荒れた竹林や雑木林が蔓延る緩やかな階段で、斜面を登り切ると展望地のある分岐道へ立ちました。急ぎ旅じゃないし、ちょっと展望地へ寄り道してみましょう。

分岐点から目と鼻の先にある展望地はウバメガシの森に包まれた小高い丘にあり、展望が開けて来島海峡や来島大橋を一望出来るけど普段からここを訪れる人は少ないみたいで、周りは草ボーボーだし、人の踏跡も殆どありません。

大島自然研究路1 四国本土と大島を結ぶ来島大橋が遠くに見えてきました。写真左端が館山(230m)で大島自然研究路のある所。

大島自然研究路2 吉海町の下田水港から対岸に望む館山の岬。

大島自然研究路3 吉海町の正味集落にある大島研究路の入り口。

大島自然研究路4 歩き始めは荒れ果てた雑木林の中。

大島自然研究路5 薄暗いウバメガシのトンネルの先がなんだか明るいぞ。あの先になにかありそうだ。

大島自然研究路6 ウバメガシのトンネルを抜けるとそこは来島大橋を望む展望地。

ウバメガシの森から岬の先端へ

分岐点まで戻って、先へ進みます。

辺りに広がるウバメガシの森は、進むに連れて密度が増して見事な純林を見せてくれます。ウバメガシは一年中濃い緑の厚みのある葉を付け日光を遮り続けているから、森の中はとても陰鬱で寂しい空気に満ちてるけど、来島海峡を往く船の動力音や来島海峡大橋を渡る車の走る音といった人間の生活音が絶えず聞こえるから森の中に居る事がそれほど寂しいとは感じません。

それに、ほのかに漂う海の香りを感じると、今深い森の真っ只中に居ることすら忘れさせてくれてなんだか不思議な気分にさせてくれます。

ウバメガシの森途切れて程なくして島四国八十八箇所(大島版の四国八十八ヶ所)の小さなお堂へたどり着きました。ここは地蔵鼻と呼ばれる岬の先端になっていて展望は実に最高!

眼下に広がる来島海峡は潮流が渦模様となって白く泡立ち、対岸の四国本土に広がる今治市街とその後ろにそびえる高縄半島の重厚な山々の連なりは見応えのある景色です。

天気が良ければ屏風のように連なる石鎚連峰や法皇山脈を望むことが出来るけど、今日は空一面鉛色の雲が覆ってそれらの峰々を拝むことが叶わずちょっと残念。時折小雪が舞う寒い天気だけど、岬の先端でしばしの一時をすごします。

大島自然研究路7 ウバメガシの純林の中を行く。

大島自然研究路8 ウバメガシの葉は硬くて厚みがあって色が濃い感じ。

大島自然研究路9 コース中盤・地蔵鼻の岬に建つ島四国八十八ヶ所のお堂(38番札所)が見えてきました。来島海峡を挟んだ対岸は四国本土と今治市。

大島自然研究路10 地蔵鼻に建つ札所。

大島自然研究路11 地蔵鼻から望む燧灘と石鎚連峰の瓶ヶ森。

赤茶けた険しい山肌を横断して

そろそろ寒さが身にしみてきたから地蔵鼻を後にしよう。コースは残りあと半分です。

歩道は岬にそびえる館山の南面をトラバースするように続いていくと同時に、今までの景色が一変して荒々しく険しい断崖沿いを進むようになりました。

視界に入るどの山肌も赤茶けた岩肌を剥きだしていて、その岩肌にへばりつくようにアカマツやヤマツツジ・ミツバツツジの灌木が蔓延る様子はまるで北アルプスのハイマツ帯みたい。だから標高3000mの岩場を歩いているような気分。でもここは瀬戸内海の標高たったの100mほどでしかありません。

目が眩む断崖の淵へ立つと、そんな錯覚も吹き飛んで相変わらずの穏やかな瀬戸内海の絶景が足元から遥か彼方まで広がっていました。

大島自然研究路12 地蔵鼻を過ぎると岩がむき出しの荒涼とした斜面をトラバースしていきます。

大島自然研究路13 ひたすら続く険しいトラバース道。

大島自然研究路14 鉛色の雪雲が燧灘に垂れ込めて天気はあんまり良くない感じ。

白い砂浜と穏やかな瀬戸内海のお出迎え

赤茶けた岩場の断崖をトラバースし続けていると除々に高度を下げていって、ウバメガシの樹林帯へ入るとまた陰鬱な雰囲気に包まれた暗い道となります。

でも暗い道はそう長続きはせず、森を抜けると目の前に砂浜が広がって大島自然研究路はこれで踏破終了。大きくて広い砂浜をテクテク歩いて、砂浜そばに建つ民宿千年松まで来ると舗装道路が見えてきました。

今回、大島自然研究路を歩いた時間はおよそ1時間30分程度とあっと言う間だったけど、道中ではウバメガシの深い森あり、海あり、崖あり、高山チックな景色ありと景色の変化に富んでいて何度歩いても飽きの来ないすばらしいコースでした。冬で緑の少ない曇りの天気に歩いたから景色がイマイチぱっとしない所もあったけど、春や初夏の緑瑞々しい日に歩けたらきっともっと素晴らしい景色に出会えたに違いありません!

大島自然研究路15 ウバメガシの純林地帯。

大島自然研究路16 眼下に砂浜と民宿千年松の建物が見えてきたらゴールはもうすぐ。

大島自然研究路17 自然研究路ゴール地点に広がる砂浜と海。

大島自然研究路18 今回天気はイマイチだったけど自然研究路の雰囲気は十分堪能できた心地良いハイキングでした。

大島自然研究路写真ギャラリー

※クリックすると拡大します。

大島自然研究路登山地図

●登山に要した時間 / 1.5時間

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