秩父/大持山&小持山~早春秩父ハイキング

奥武蔵周辺

朝9時に自宅をバイクで出て秩父市街まで走ると、遠くに武甲山が見えてきました。全山石灰岩に覆われた武甲山は良質な石灰石の採掘場として、山肌を大きく削り取られながらも周辺の山々には無い大きな山体を見せつけてそびえたっていました。

登山した日-2013.3.2

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武甲山登山口・一の鳥居へ

立春を過ぎて、春の息吹が感じられるようになった3月2日。

僕は今まで行ったことが無い武甲山(1304m)とその南にそびえる大持山(1294m)、小持山(1273m)を登ってみることにしました。

秩父市街を抜けて武甲山の山懐に続く道に入ると、大型ダンプカーが沢山行きするようになって、道路の両側に石灰工場の建物が続くようになります。

ここを抜けると道路は細くなって、少し進むと大きな鳥居と駐車場が見えてきました。武甲山の登山口、一の鳥居です。駐車場はすでに何台もの車が停まっていて、登山客もちらほら。

時計を見ると10時30分、いつもより随分遅い登山時間だけど慌てず出発です!

登山口の一の鳥居。駐車場は比較的スペースがあります。

スギの人工林に包まれた谷筋を行く

今回は一の鳥居から妻坂峠経由で、大持山、小持山、シラジクボと歩いて最後に武甲山を目指す周回コースで挑みます。

一の鳥居から林道をほんの少し歩くと杉の人工林の中に続く登山道が見えてきて、ここからは沢筋に沿っての緩やかな登り勾配。程なく見えてきた林道をまたぐと再び登山道が続いて、次第に岩や礫が転がる山道らしい雰囲気へと変わってきました。

辺りは密度の高いスギの人工林でどの枝葉にも膨れ上がった黄色い花粉嚢をびっしりつけていました。今年のスギ花粉は多いってテレビで言ってたけど、やっぱその通りなんだ。もう数日暖かくなったらこの花粉嚢が破れて大量の花粉が飛ぶんだろうなぁ。と思うと身体がなんとなくムズムズします。

一の鳥居から林道を少し上がって、妻坂峠方面の登山口へ。ここから登山スタートです!
登り始めから深いスギ人工林の中。

主稜線へ!

今日の天気は朝から強い風に見舞われていて、秩父の山々も猛烈な風が吹き荒れ山全体がゴウゴウ唸っていました。

本州を通過した低気圧は、北海道で猛発達して日本列島は春の嵐。深い森の中にも時々風が吹き抜けます。そして寒さのあまり思わずブルブル。風は結構冷たくて日陰に残る雪はカチンコチンに凍りついていました。

その雪は、高度を上げるに連れて増えてきます。

スギ林を抜けると落葉樹の広がるジグザクの急斜面が待っていました。硬い雪面を登山靴で蹴り上げ足元を確かめながら登り続けると、大持山(1294m)~武川岳(1052m)主稜線鞍部・妻坂峠(標高約830m)へ立ちました。

まずは主稜線に立ってほっと一息。水を飲みながら辺りを見渡すと主稜線を挟んだ南側は一面のスギ・ヒノキの人工林で、僕が登って来た北側は落葉樹の天然林と、尾根を挟んだ両側の森が綺麗に分かれてます。

次なる目的地の大持山山頂までは、1時間30分の長い尾根歩きが待っています!

しばらく登るとスギ人工林を抜けました。
木々の向こうには武川岳(1052m)が見える。
武川岳~大持山を結ぶ主稜線にある妻坂峠へ到着。

大持山山頂

主稜線を吹き抜ける風に煽られ寒さにブルブル震えながら前進していくと、勾配がややキツイ直登が始まります。急登を越えると勾配はいくぶん落ち着いて、しばらくダラダラとした登り道が続きました。

落葉樹とスギヒノキの人工林を交互に繰り返していくと、目指す大持山・小持山のシルエットが木々のスキマから初めて見えてきました。

そしてなおも続く緩やかな尾根道を登り続けて、横倉山方面の分岐まで来れば大持山山頂はもう目の前。

この辺りから出現し始めたブナの疎林を横目に最後の急登を登り切ると、勾配が平坦になって小さな空間へたどり着きました。大持山山頂へ到着です!

主稜線は落葉樹とスギ・ヒノキの人工林の森が続きます。
しばらく歩くと木々の向こうに山並みが見えてきました。左が大持山・子持山、右が武甲山。
大持山~横倉山の分岐点。ここまで来れば大持山山頂は間近着。
分岐点は展望が良く、関東平野を一望できるけど生憎の春霞であまり見えず・・・。
ブナに包まれた大持山の山頂。向こうに武甲山のシルエットが見えます。

小持山へ

山頂には数人の登山者がいるだけでした。この登山者はみんなシラジクボ方面からやってきた人たちで、話をしながら小持山・武甲山方面の状況を聞いてみると、道が凍っていて歩き辛いとの事。

実は今回アイゼンを携行しないで来てしまったので、大丈夫かなぁと少し不安に思いつつ、でもゆっくり行けば大丈夫と思って、大持山を後にして小持山を目指します。

大持山から小持山間はちょっとした痩せ尾根を歩く感じで、時々岩々した小さなアップダウンが連続するなど今回のコースで最も登山らしい歩き甲斐のある所でした。

地面にむき出しの白い岩肌。その隙間に生えるモミの木やいじけた灌木。険しい秩父の雰囲気を醸しだしてくれる風景です。

心配していた登山道の凍結はそれほどでもなくて、コースタイム通り40分ほどで踏破すると小さな広場が見えてきました。小持山山頂です。

大持山~小持山間のヤセ尾根を踏み越えて。
小持山山頂手前では、岩々した斜面が待ち構えていました。
小持山の山頂。それほど広くはありません。
小持山の周りは木々に覆われていて見晴らしは180度くらい。でも武甲山のどっしりした山容を拝むことができます。

帰路へ

ここからは北を向けば足元から続く尾根の先にシラジクボの鞍部を挟んで武甲山がどっしりとそびえていました。

普通ならその光景を見れば、登山欲がモリモリ湧いて『さあ武甲山へ行くぞ!』ってなるのに、すでに疲れ果てた僕の心の中にその欲は起きません。

運動不足と慣れない雪道を歩いて普段使わない筋肉を使ったから、足がズキズキ痛みはじめて我慢できません。

『うーん、今日は武甲山まで足を伸ばすのは止めにして帰ろう。』

シラジクボから一の鳥居の駐車場へ下ることにします。

小持山山頂を後にするとすぐ急斜面の下り道で、登山道に積もった雪は固くツルンツルン。辺りの木々にしがみつきながら、そろりそろりと下っていきます。

随分下ってシラジクボの鞍部へたどり着き、ここから一の鳥居方面へ向かう道へ入ると、再び薄暗いスギの人工林に突入。カチコチの雪道に何度か転倒しながら高度を下げていくと、雪は大分なくなって歩きやすくなりました。

シラジクボから下ること1時間。武甲山表参道の登山道と合流して、あとは一の鳥居までの15分ほどの林道を下って一の鳥居の駐車場へ戻りました。

今回はじめて訪れた秩父武甲山界隈の山々は、コースの殆どがスギの人工林ばかりで、天然の森を堪能するにはちょっと満足できないけれど、日がな一日のんびり歩くには最適の場所でした。

小持山間を後にすると険しい下りが続きました。
シラジクボが近づくに連れて武甲山が大きく迫ってきます。
小持山~武甲山間にあるシラジクボ。ここから一の鳥居へ降りました。
下山して帰り際に見上げた武甲山は春霞に包まれていました。

大持山&小持山写真ギャラリー

※クリックすると拡大します。

>大持山&小持山登山地図

※この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を使用しました。(承認番号 平22業使、第609号)

データ

●登山に要した時間 / 4.5時間(休憩時間など込みです)

●10:30一の鳥居→11:00妻坂峠→12:30大持山山頂→13:15小持山山頂→14:00シラジクボ→15:00一の鳥居

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