大持山・小持山・武甲山、春の秩父へ(後編)

奥武蔵周辺

大持山山頂を後にして次なる目的地の小持山、武甲山を目指しますが、痩せ尾根の登下降が続く難所に差し掛かりました。

登山した日-2015.4.28

痩せ尾根で出会った桃色の蝶

大持山から小持山までは片道40分程と短い距離ながら、本コース随一の難所で痩せ尾根の中の登下降が連続します。ブナとアセビの疎林の中をあえぎながら進んでいくと、時折目もくらむような岩場に出て足がすくむような展望地に立ったりします。

さて、この痩せ尾根を進んでいくと今まで見る事のなかったものが突如あらわれました。

それはピンクの花で辺りの藪や疎林にちらほら咲いています。近づくとそれは『ヤシオツツジ』の花。

麓で見るツツジより少し大きい花を付けて、申し訳程度にパラパラと咲いて風に揺られている。その様はまるで蝶が舞ってるようにも見えます。

岩と木という単調な色調しかないこの痩せ尾根の世界で、このピンクのヤシオツツジとの出会いは心に一息与えてくれて結構嬉しいものです。

4月とは思えないジリジリと照りつける夏のような陽射しの中、小さなアップダウンを乗り越えてお昼前に小持山へ到着。山頂では単独の登山者が数名と、グループの方々が日陰で休んだり昼飯を食べたりしていました。

あ・・・暑い。暑すぎる。

容赦無い陽射しから逃れようと日陰を探すも、日陰は人で埋まっていて転がり込むスペースはありません。

まだ歩いてたほうがマシかも。これから少しの間は下り道だし。水を一口だけ飲んでこのまま前進することにしました。

大持山武甲山19 大持山~小持山間の尾根道はアップダウンの連続。

大持山武甲20 尾根道に咲く謎の桃色の花。

大持山武甲21 それはヤシオツツジでした。

大持山武甲山22 ヤシオツツジと武川岳。

大持山武甲山23 萌黄色に染まりつつ有る山肌。

大持山武甲山24 尾根から望む武甲山。

大持山武甲山25 小持山山頂です。山頂のスペースはそれほど広くはありません。

小持山を下って武甲山最後の登りへ

山頂の傍らで昼飯を食べていたグループに挨拶をして傍らを通り過ぎたあと、後ろのほうからひそひそと声が聞こえます。

『さっき通り過ぎたお兄さん、男の子?女の子?』 『男でしょ!』

背中にグサリと突き刺る衝撃的なお言葉!!

女の子に間違われるなんて嬉しいのか悲しいのか・・・そういや髪伸びてるなぁ・・・来週にで散髪しにいくか。。。

小持山山頂を過ぎると急な下り坂。坂の向こうにあるシラジクボの鞍部を挟んで武甲山がどっしりとした姿で対峙する。この景色を正面に捉えながら、むき出しの岩場や滑りやすいジグザグのザレ場を下っていきます。

下り勾配が一段落してほどなく、小持山~武甲山鞍部のシラジクボという分岐点へ到着。ここを過ぎると武甲山の登り返しです。

どっしりした武甲山の懐にいざ飛び込んでみると思いの外直登り返しがキツくて足取りが乱れてきました。おまけに暑い陽射しにさらされて汗が吹き出て息が切れます。

苦しいけど、ここを登り切れば今日の登りはもうおしまい.もう少しの辛抱なんだけどなぁ・・・

大持山武甲山26 小持山山頂からの下りで望む武甲山はなかなか立派な山容です。

大持山武甲山27 シラジクボの分岐手前の森。

大持山武甲山28 木々を見上げて。

大持山武甲山29 シラジクボは小持山~武甲山の鞍部にあります。ここから先は武甲山の登り返し。

大持山武甲山30 武甲山の登りはカラマツ広がる疎林の中の直登。

大持山武甲山31 カラマツ林の中は一面のバイケイソウ。その大群落っぷりにちょっと圧倒されそう。

大持山武甲山32 振り返れば踏破した大持山・子持山は遠くに。

武甲山、登り切った先に見た展望

ほうほうの体で登り切ると勾配はガクッと緩くなったと同時に薄暗いスギ林の中に入ったから、登りと陽射しと二重の苦しさから逃れられてほっと一息。

前へ進んでいくとだんだん人の数が多くなって、山頂に建つ御嶽神社が見えてきました。辺りの木陰ではカラフルな出で立ちをした登山者たちが、ベンチや地べたに座って三々五々休んでいました。

僕も疲れたので木陰に休んでしばらくすると、雷が落ちたような爆音が聞こえました。石灰岩採掘のダイナマイト発破の音です。その音に釣られるように神社裏の山頂の展望地へ行ってみます。

展望地からは秩父盆地を一望!車や建物、ありとあらゆるものが小さくドットの点に見えてますが、目を凝らすとわずかに動いていて人の営みを標高1300mのてっぺんから見ることができました。展望地を囲うフェンスから下を除くと採掘で削られ断崖になっていて下の方では重機やダンプが動きまわって白い砂塵を巻き上げていました。

武甲山も登頂し終えたし今日の登山はこれでおしまい。あとは下山するだけ。武甲山山頂から下山口の一の鳥居までは、ひたすら展望のないスギ林を下るだけです。

バイク事故後、実に半年振りの登山。・・・これで心がリセットされてスッキリ・身もシャキッとしました。これから登山の本格シーズン、僕も登山完全復活です!

大持山武甲山33 武甲山山頂に建つ御嶽神社。神社の後ろを登って行くと三角点のある山頂があります。

大持山武甲山34 御嶽神社の狛犬。

大持山武甲山35 御嶽神社から数分行った先にある武甲山山頂。

大持山武甲山36 武甲山、ここは標高1304メートルのてっぺん。

大持山武甲山37 山頂からは秩父盆地を一望。フェンスから直ぐ真下では石灰岩採掘で大きく削られていました。

大持山&小持山&武甲山登山地図

【コースタイム】9:10一の鳥居→9:50妻坂峠→11:00大持山→11:30小持山→12:00シラジクボ→12:40武甲山→14:00一の鳥居下山

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