谷川連峰・大峰山&吾妻耶山~豊かな自然が残る初夏の山へ【後編】

谷川連峰

豊かで美しい森に包まれた大峰山、残雪抱く谷川連峰を一望できた吾妻耶山。2つの異なる性格を持つこの山々の頂に立った登山日記後編です!

登山した日-2015.5.23

大峰山の山頂は登山道の一部

大沼峠を過ぎてから1時間程経ちました。時間的に見ればそろそろ大峰山に到着する筈なんだけど、依然としてミズナラの森が続きます。

と思いきや突然目の前の森が開けて、丘の上に建つ白い建物(電波塔)が目に飛び込んできました。ここが大峰山の山頂だ!山頂へ到着だ!と、意気揚々と建物のそばまで来ると大峰山は向こうと示した看板が掛かっていました。ちょっと早合点・・・。

電波塔の先に続く平坦な登山道を進んでいくと、標識が立っているのが見えたので何気無しに標柱を見ると『大峰山山頂』と彫られています。

あれ、ここが山頂なの?って思ってしまう程、登山道が僅かに盛り上がった所が大峰山山頂。ぼーっと歩いてたら絶対に見落としてしまいそうです。

足元には三角点があるから確かにここは山頂です。一応最初のピークに立ったのでここで一休み。辺りは森とヤブに包まれて展望は全く拝めませんでした。

大峰山、吾妻耶山21 階段を越えた後も続くミズナラの森の中を進んでいきます。

大峰山、吾妻耶山22 朝日が眩しい!新緑が眩しい。

大峰山、吾妻耶山23 ヤマツツジが開花秒読み段階。

大峰山、吾妻耶山24 森を抜けると丘の上に建つ白い建物(電波塔)が見えてきました。あそこが大峰山山頂かなー?。

大峰山、吾妻耶山25 大峰山山頂はもう少し先のようです。

大峰山、吾妻耶山26 電波塔から5分程歩いた先が大峰山山頂でした。平坦な登山道の真ん中にあるので気づかなければそのまま通り過ぎてしまいそう。

大峰山~吾妻耶山の尾根歩きで新緑満喫

次に目指す吾妻耶山は、大峰山~吾妻耶山を結ぶ1時間の尾根歩いた先にあります。

大峰山山頂を過ぎると登山道は緩やかな下り道。依然として展望は無いものの、ミズナラをはじめカラマツやブナなどの新緑に包まれた森歩きが堪能できます。

勾配が緩やかな分足の負担も少なく、思う存分森林浴を満喫出来るから『ハイキングしてるっ!』って気分にさせてくれる気持ちいい山歩き。

大峰山を下り切ると吾妻耶山の緩やか登り返しになって、この辺りで大きな岩がゴロゴロと目立ち始めます。でも登山者の行く手を阻むような事はせず、景色に変化をもたらしてくれる存在でしかありません。

緩やかだった勾配は吾妻耶山が近づくに連れてだんだんとキツくなり、赤谷越峠と呼ばれる分岐道を越えた先には、ジグザグの急登が待ち構えていました。息も切れ切れ急登を駆け上がると台地状の平坦な場所へたどり着くも、まだ山頂らしきものは見当らず深い森が一面に広がっています。

再び分岐点に着いて、『吾妻耶山』の標識を示す通りに平坦な道を歩き続けると、小さな登りになってその先に何かの構造物が見えました。

それは吾妻耶山山頂に建つ祠や標識でした。

大峰山、吾妻耶山27 大峰山を過ぎても続く新緑の森。

大峰山、吾妻耶山28 ブナの新緑が樹肌の白さと相まってすごくキレイ。

大峰山、吾妻耶山29 ホオノキの新緑。

大峰山、吾妻耶山30 吾妻耶山の登り返しに差し掛かるとゴツゴツした岩が登山道の周りに露出するようになります。

大峰山、吾妻耶山31 満開のミツバツツジ。吾妻耶山山頂付近にて。

大峰山、吾妻耶山32 吾妻耶山の登りもいよいよ終盤、向こうになにか見えてきました。

大峰山、吾妻耶山33 吾妻耶山山頂到着です!

谷川連峰を一望!吾妻耶山山頂

吾妻耶山の山頂には祠や石柱など、古くからの信仰の山を伺わせる遺物が残っていました。山頂に建つ標識に近づくと木々の向こうに白い何かが見えるそれは谷川連峰の雄大な展望でした。

その展望が突然不意打ちで現れた事、今日の登山で初めて展望が開けた事、そしてその展望が雄大な谷川連峰の連なりだったという3つの素晴らしい要素は、思わず歓喜の声をあげてしまうに充分すぎるサプライズです!

谷川岳をはじめとして左右にそびえる朝日岳、万太郎山、仙ノ倉山、平標山などの白き頂が屏風のように連なる光景は見ていてスゴイですねー。ずっと眺め続けていたいなー・・・、と思うも山頂はブヨが多くてじっと出来る状態ではありませんでした。

なので、山頂での滞在時間は程々にしてブヨから逃げるように山頂を後にします。とその前に、名残惜しいから最後にもう一度谷川岳の連なりをしっかりと目に焼き付けておこう!

大峰山、吾妻耶山34 山頂の向こう側に谷川岳の白い峰が見えます。

大峰山、吾妻耶山35 谷川岳(左)と朝日岳(右)。

大峰山、吾妻耶山36 谷川岳をズームアップ。左奥にはチラリと一ノ倉岳も見えます!

大峰山、吾妻耶山37 谷川岳から西に連なる万太郎山、仙ノ倉山、平標山方面の展望は樹木が遮ってギリギリ見える程度。

大峰山、吾妻耶山38 吾妻耶山山頂の祠。

大峰山、吾妻耶山39 山頂ではエゾハルゼミの鳴き声『ミョーキン、ミョーキン、ケケケケケケケ~』が森中にこだましていました。

初夏の陽気に包まれて

帰りは元来た道を戻るのもつまらないと思ったので吾妻耶山東側のスキー場を経由して大峰沼まで戻るコースを歩いていく事にします。山頂から少し下るとすぐにゲレンデの縁に出て、しばらくゲレンデ沿いに登山道は下っていきます。

途中で薄暗い森に入ってゴツゴツした岩が累々と積み重なった登山道を石伝いに飛び越えながら降りていくとゲレンデに出てその後はゲレンデのど真ん中を下っていきます。

遮る物のないゲレンデ上は陽射しが照りつけるけれど、麓から吹き付ける風がなかなか心地いいし、眼下に見えるみなかみの街並みや遠く見える武尊山の景色を見てるとなんだかグライダーでゆっくり滑空してるような感覚です。

さっき踏破してきた大峰山や吾妻耶山もゲレンデから望むことができるけど、どちらものっぺりしたたおやかな頂を見せています。

ゲレンデから大峰沼へ向かう分岐点へ来ると、再び谷川連峰を望むことができます。その分岐点から大峰沼へ向かうと、辺りは森に包まれてしまいもう二度と谷川岳や大峰山・吾妻耶山の山容を拝むことは出来なくなりました。

吾妻耶神社の『一本鳥居』を過ぎるとスギの人工林に変わると同時に、登山道のあちこちに蜘蛛の巣が張るようになり、それが何度も顔にかかって少し不快な気分になりながらも歩き続けると、何人かのハイカーさんとすれ違います。そして程なくして大峰沼の畔まで戻りました。

あとは舗装された登山道を20分下れば登山はこれでおしまい。でもこのまま下山するのも時間的にもったいないから、畔にあるベンチに座ってしばらく大峰沼でまったりタイムです。

時刻は午前10時をまわっていて辺りはすっかり明るくなっています。今日の早朝に見た大峰沼の景色なんか違うような気がするのは光の加減の仕業でしたが、相変わらずカエルの合唱が響いていたのは早朝の時となんら変わっていませんでした。

大峰山、吾妻耶山40 吾妻耶山の下りはスキー場のゲレンデに沿って続きます。遠くには大峰山と大峰山山頂の電波塔が小さく見えます。

大峰山、吾妻耶山41 時折森の中に入るとそこはシダが生い茂るなんだか原始時代っぽい世界が広がっていました。

大峰山、吾妻耶山42 森を抜けて再びゲレンデに出て振り返って見る吾妻耶山。里山のようなのっぺりした山容です。

大峰山、吾妻耶山43 ゲレンデの真ん中を突っ切っての下り道、眼下にみなかみの街や遠く武尊山を眺めながら歩くのが気持ちいい。

大峰山、吾妻耶山44 ゲレンデを下った途中で大峰沼方面の看板が出てきたので看板通り進んでいきます。

大峰山、吾妻耶山45 この看板がある付近は展望が良くて吾妻耶山や谷川連峰を拝むことができます。

大峰山、吾妻耶山46 なだらかで優しい山容の吾妻耶山。

大峰山、吾妻耶山47 谷川岳、朝日岳も一望出来るゲレンデからの景色は吾妻耶山山頂にも引けをとりません。

大峰山、吾妻耶山48 下っていると壊れた鳥居を見つけました。『一本鳥居』と呼ばれてるそうです。

大峰山、吾妻耶山49 『一本鳥居』の名前の由来・・・。この付近一帯は多雪地帯だから雪の重みのせいでこうなってしまうのでしょうか?

大峰山、吾妻耶山50 『一本鳥居』を過ぎるとスギの人工林がしばらく続きます。この人工林を越えれば大峰沼へたどり着きます。

大峰山、吾妻耶山51 『一本鳥居』から歩くこと20分程で大峰沼到着。

大峰山、吾妻耶山52 畔にはイトトンボが沢山飛んでます。寒い雪国の寒い山の中なのにもうトンボが居るんですね。

大峰山、吾妻耶山53 大峰沼から元来た道を戻ります。登りの時はまだ薄暗くて陰鬱だった森なのに、陽が高い日中だと新緑眩しくて別世界に感じます。

大峰山、吾妻耶山54 登山口へ無事下山。大峰山や吾妻耶山は谷川岳とかと比べると地味な山だけど自然が豊かで、ハイキング気分で変化に富んだ景色を堪能できる楽しい山でした。

大峰山&吾妻耶山登山地図

駐車場は無料、車数台分停車スペースあり。トイレあり。

【コースタイム】 5:20駐車場→6:00大峰沼→6:30大沼峠→7:10大峰山→8:30吾妻耶山→10:00大峰沼→10:40駐車場 計4時間40分

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