谷川連峰・大峰山&吾妻耶山~豊かな自然が残る初夏の山へ【前編】

谷川連峰/赤城/武尊

大峰山(1255m)・吾妻耶山(1341m)は谷川岳から10km程南にそびえる山です。本州最大最古の浮島がある神秘的な大峰沼や群馬県指定の天然記念物モリアオガエルの生息地など自然豊かなこの山々を新緑美しい時期に登ってみました。

※この記事は全2ページあります。

登山した日-2015.5.23

大峰山・吾妻耶山の登山口へ

早朝の群馬県みなかみ市。

朝冷え厳しい国道291号線を『大峰山』『吾妻耶山』登山口目指してバイクでひた走ります。もう6月が来るというのに寒さで手がかじかんで防寒ジャケットを着込んでいても震えが止まりません。でももうじき登山口だからガマンガマン!

当初は谷川連峰西部にある稲包山を登るつもりだったけど、コースが長いのと昨日の谷川岳登山の疲れで踏破できる自信が無かったから、稲包山登山は取り止めます。代わりにどこか手軽な山が無いか地図で探していた所、谷川岳の近くにある『大峰山』『吾妻耶山』が目に付いて、コースが手頃そうなのでこちらへ登ってみることにしました。

国道291号線を折れて県道272号線の急勾配続く山道を駆け上がり、『町営見晴荘』と示された看板の所で脇道へ折れて少し進むと道路は砂利道になって間もなく大峰沼登山口駐車場が見えてきました。

登山の準備をしながら入り口ゲートに掲げられた看板を見ると『ヒルに注意!』って書かれています。ヒル対策もなにもしてないけどまあなんとかなるでしょ。っていつもの楽観的判断。

時計を見ると5:20を指していました。それでは登山開始です!ここから30分程歩いた先にある大峰沼をまず目指します。

大峰山、吾妻耶山1 大峰山、吾妻耶山の登山口へ到着。駐車場は車10台位は停まれるスペースがありそう。簡易トイレも完備されています。

大峰山、吾妻耶山2 駐車場そばのゲートを越えて登山開始。

モリアオガエル繁殖地の古沼

登り始めはコンクリートで覆われた緩やかな登り道で、辺りはスギ林と背の低い灌木が密集した鬱蒼とした景色が続きます。

まだ朝日が差し込んでないから森の中は陰鬱な雰囲気だけど、早朝ということもあって小鳥たちのさえずりが賑やかな分あまり心細さは感じません。

途中で『古沼』と書かれた看板が出て来ます。大峰沼への道から外れて寄り道する事になるけど、別に急いでる山旅じゃないし折角だから行ってみることにしました。

古沼を示す標識通りに小道へ入るとなんだかヤブっぽいです。ゲート入り口で見た『ヒル注意』の文字が頭の中にあったから、ヤブを払うのも恐る恐る。5分ほど進むと小さな池の畔へ出ました。『県指定モリアオガエル繁殖地』と彫られた立派な石柱が建っているけれど、モリアオガエルがどんなカエルなのか知らない僕には、その貴重さを実感出来ずに居ました。

沼ではカエルの合唱が響いています。この鳴き声がモリアオガエルなんだろうか??と、声の辺りを目で探してみてもどこにカエルが居るのかわかりません。声のするあたりまでそっと近づいてみるも、人の気配を感じてすぐに鳴くのを止めてしまうのです。

沼は一周出来るようになってたけど、ヤブがひどくヒルに纏わり付かれそうので諦めて元来た道を戻ります。

大峰山、吾妻耶山3 辺りは薄暗いスギ林が広がっていて少し陰鬱。

大峰山、吾妻耶山4 途中で『古沼』があったのでちょっと寄り道してみよう。

大峰山、吾妻耶山5 少し藪っぽい小道を歩くことおよそ5分程で古沼の畔へ到着。

大峰山、吾妻耶山6 森の中にひっそりと水をたたえる古沼。

神秘的な?大峰沼

歩いてると森の中に朝の日差しが差し込んできました。と、同時に森の中が明るくなってさっきまで漂っていた陰鬱な雰囲気は一気に消えてなくなりました。そして、坂道を登り切った先の木々の隙間から湖面が見えてきました。大峰沼です。

大峰沼は古沼よりも何倍も大きい沼です。沼の中央には草むらになっていてそれがどうやら浮島みたい。地図を見ると『本州で最大最古の浮島』と紹介されているものの、浮島自体が沼の真ん中にあって間近で見ることが出来ないから『本州最大最古』を実感することができませんでした。

でももし人の手の届く所にあったら、きっと荒らされてしまうに違いありません。手の届かない所にあるからこの貴重な浮島が保たれたのでしょう。

湖畔には大峰沼キャンプ場があってログハウス調の建物が建っているものの、営業して無いらしく戸は固く閉まったまま。建物前は広場になっていて椅子やベンチが置いてあるから大峰沼を眺めながらの休憩にもってこいの場所です。

ここでちょっと休憩することにしました。カエルの大合唱が湖畔全体に響き渡る朝日に輝く大峰沼の景色にしばし見とれます。

大峰山、吾妻耶山7 薄暗かった森に朝日が差し込んできました。

大峰山、吾妻耶山8 森を見上げて。

大峰山、吾妻耶山9 大峰沼湖畔に建つ大峰沼キャンプ場の管理小屋。今は営業していないので戸は固く閉まり誰も居ません。

大峰山、吾妻耶山10 大峰沼キャンプ場から眺める大峰沼。

大峰山、吾妻耶山11 大峰沼辺りは標高1000mだそうです。

大峰山、吾妻耶山12 沼の中に草や灌木の茂みがあるのが浮島です。畔から離れた池の真ん中に浮かんでるので間近で見ることはできません。

大峰山、吾妻耶山13 大峰沼の周りの木々はちょうど新緑で美しい・・・。

大峰山への道

大峰沼キャンプ場から湖畔を下半分なぞるように歩くと大峰山の登山口が見えてきました。ここで大峰沼から離れて大峰山の登りに取り掛かると、つづら折りの急な登りでちょっとキツイ。しかし長くは続かず15分ほどで登り切ると大沼峠へ出ました。

ここから北へ延びる尾根道をしばらく歩き続けます。辺り一面ミズナラの美しい新緑で朝の爽やかな心地よい朝風が尾根を吹き抜けます。

あぁ・・・最高に気持ちがいいな。さっきの登りの辛さが一気に吹き飛びました。登山道に積もる落ち葉が適度な柔らかさを提供してくれて、踏みしめる感触もまた気持ちよくて歩いてることが楽しくてしょうがありません。

でも登山だから楽しいことがずっと続くわけもなく、突然目の前が切れ落ちて長い階段が足元に出現しました。何気に高度感があって足を踏み出すのにちょっと勇気が入ります。手すりをギュッと持って慎重にゆっくり下降して崖の底に降り立つと、すぐに登り返しになってさっき下った階段と同じような勾配の登り階段が待ち構えていました。

階段を登った後はまた再び心地よい新緑の森歩きが続きます。

大峰山、吾妻耶山14 大峰沼の畔を歩いて大峰山の登山口へ。この先は急坂で結構しんどいです。

大峰山、吾妻耶山15 急坂を15分程登って大沼峠へ到着。その先は広葉樹の尾根歩きが続きます。

大峰山、吾妻耶山16 新緑のトンネルが続くキモチイイ尾根歩き。

大峰山、吾妻耶山17 ミズナラの新緑が綺麗ですー。

大峰山、吾妻耶山18 楽しいだけじゃありません。突如出現した崖に掛かる長い階段。高度感があってちょっと怖い・・・。慎重に下ります。

大峰山、吾妻耶山19 階段を下ると階段の登り返し。この辺りが本コース最大の難所。

大峰山、吾妻耶山20 階段を越えた先でも続くミズナラの新緑の森を堪能しながら、大峰山へ向けて進んでいきます。

大峰山&吾妻耶山登山地図

駐車場は無料、車数台分停車スペースあり。トイレあり。

【コースタイム】
5:20駐車場→6:00大峰沼→6:30大沼峠→7:10大峰山→8:30吾妻耶山→10:00大峰沼→10:40駐車場 計4時間40分

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました