谷川岳&一ノ倉岳&茂倉岳~初夏の息吹(2)

谷川連峰/赤城/武尊

美しい新緑と青空と残雪と花々に出会うことが出来た谷川連峰核心部登山日記第二弾!ツライ西黒尾根を登り切って谷川岳の絶頂に立つとそこにはすばらしい展望が広がっていました!

登山した日-2015.5.22

西黒尾根を登り切って谷川岳の絶頂へ

西黒尾根終盤、『氷河の跡』と呼ばれる黒い岩が露出する岩石地帯に差し掛かりました。岩溝に沿って続く登山道には残雪が詰まってたので滑り落ちないように慎重に雪面を歩いて越えていきます。

続いて見えてきたのはドーム状の岩『ザンゲ岩』。登山道はザンゲ岩を避けるように続いているから、直接この岩を登るとかそういうことは無いけれど、急勾配はここでピークを迎えて息が止まる辛い登りが待ち構えていました。

ザンゲ岩をを真下に望むようになったら、今までの急勾配がウソのように緩やかになって谷川岳の『肩』のような所に出ました。

辺りに広がる緩やかなササ原の斜面を歩いていくと、大きな雪田が横たわっています。すっかり陽が出て気温も上がってるから、雪面は腐りかけて踏むとサクサクの心地よい感触が足に伝わります。雪田を過ぎたら緩やかな尾根をホンの少し歩いて谷川岳トマの耳のてっぺんに到着です。

谷川茂倉25 西黒尾根の登りはいよいよ終盤。『氷河の跡』『ザンゲ岩』に差し掛かる頃です。

谷川茂倉26 『氷河の跡』は黒々としたむき出しの岩場です。

谷川茂倉27 氷河によって削られて表面が平らになった岩。

谷川茂倉28 氷河の跡を過ぎて今度はザンゲ岩へ。左側のコブのように突き出たのがザンゲ岩です。

谷川茂倉29 ザンゲ岩を間近に。ここを越えれば傾斜は緩やかになって長かった西黒尾根の急登とはお別れ。

谷川茂倉30 ザンゲ岩を越えた先から西黒尾根を見下ろします。いやぁ~よくここまで登って来れたなーって自分に感心。

谷川茂倉31 谷川岳山頂はもうすぐ。左のピークがトマの耳(1963m)、右のピークがオキの耳(1977m)。

谷川茂倉32 緩やかな斜面に横たわる大きな雪田を上を歩いて。

谷川茂倉33 雪田を越えると谷川岳トマの耳山頂は目と鼻の先。あともう一息です!

谷川茂倉34 谷川岳トマの耳山頂に到着しました!

谷川岳のてっぺん!

時計を見たら時刻は8:45。澄み渡った空に360度広がる大絶景!そんなコンディション最高の谷川岳山頂には意外と誰も居ませんでした。

間近にそびえる谷川岳オキの耳山頂にも人影はありません。トマの耳直下に建つ山小屋『肩の小屋』の周りにも人影はありません。つまり・・・このすばらしい景色を独り占めということ!

西を向けば登って来た西黒尾根。北にはこれから向かうオキの耳・一ノ倉岳・茂倉岳の頂が連なっています。東にはオジカ沢の頭・万太郎山・仙ノ倉山の長大な稜線。遥か遠くには北アルプス白馬連峰や富士山まで見渡せるすばらしい眺望!

山頂東側は足元からザックリと切れ落ちて奈落の断崖絶壁。遥か下にはマチガ沢が谷筋に雪渓をしたがえて圧倒的高度感をもって展開していました。

続いて谷川岳もう一つの山頂、オキの耳に行ってみます。トマの耳から吊尾根を歩いて10分程の場所にあります。オキの耳もトマの耳と同じくスバラシイ展望が広がっていました。

いつまでもココに居続けたいなぁ。ずっとこの景色を見ていたいなぁ・・・。と言いたい所だけど、土樽駅の電車の時刻を考えると長居はできません。ホンの少しだけ休んでトマの耳山頂を後にして次なる目的地、一ノ倉岳を目指して谷川岳山頂を後にします。

谷川茂倉35 谷川岳オキの耳から望むトマの耳(右)、一ノ倉岳(真ん中)、茂倉岳(左)の連なり。

谷川茂倉36 山頂東側足元はマチガ沢の奈落の底。写真右側の尾根が登って来た西黒尾根で、左側は東尾根になります。

谷川茂倉37 山頂西側の展望。山小屋『肩の小屋』から続く長い稜線にはオジカ沢の頭、万太郎山、仙ノ倉山といった主峰群が屏風のように連なっています。

谷川茂倉38 谷川岳オキの耳山頂。

谷川茂倉39 オキの耳山頂からトマの耳を望む。

谷川茂倉41 オキの耳から見下ろす一ノ倉沢。湯桧曽川流れる谷を挟んで朝日岳がそびえ立ちます。

谷川茂倉40 朝日岳をズームアップ。いつか登ってみたい!と思う程ボリュームある山容ですね!

谷川茂倉42 オキの耳山頂直下に咲くミネザクラ。

高度感たっぷり!一ノ倉沢主稜線と『ノゾキ』

オキの耳山頂に建つ鳥居や祠を通り過ぎると、ガレ場の下りになりました。一面のササ原にいじけたシャクナゲやハイマツ、ミネザクラといった背の低い灌木が交じる中を下って行くと、途中で初めて人と出会いました。

お互いの行き先と登山気をつけて!の言葉を交わして別れます。ちなみに登山者と出会ったのはこれが最後。土樽駅へ降りるまで誰一人出会う事はありません・・・。

オキの耳から100m程標高を下ると緩やかな痩せ尾根の稜線歩きがしばらく続きます。

登山道を挟んで左側は草原の優しい斜面。でも右側は深く切れ落ちた一ノ倉沢の大絶壁が展開していてのぞき込むと反射的に足がすくんで全身が身震いするほど怖いです。その奈落の絶壁広がる空間にイワツバメがシュッシュッと空気を切り裂く音を立てて飛翔しています。

やがて『ノゾキ』と呼ばれる展望地へ到着。途中で見てきた景色と変わらず一の倉沢の絶壁が口を開けて広がっています。

『ノゾキ』って、、、たしか新田次郎の犯罪小説で殺人の舞台になった場所だったはず。あぁ・・・ここがその場所なんだ。小説中では『山では指一本で人を殺せる』とか何とか書いてたけど、ノゾキや一ノ倉沢はたしかにたしかにそんな場所だなぁ。って一人納得。

ノゾキを後にして鎖場の岩場を下降して最低鞍部まで来ると、一ノ倉岳の登り返しが待ち構えていました。標高差はおよそ100m程で数字で見れば大したことないけど、ここまでの行程の疲労が出始めてきたから、見上げる一ノ倉岳は数字以上に大きな壁となって立ちはだかって見えて思わず怖気付いてしまいます。。。

そういう時はちょっと気分転換、水と甘い物を口に入れて気分をリフレッシュさせて一ノ倉岳に取り付きます!、

谷川茂倉43 オキの耳を後にして一ノ倉岳へ。オキの耳山頂脇の鳥居や祠を越えて一旦下ります。

谷川茂倉44 行く手にそびえる一の倉岳(右)と茂倉岳(左)。

谷川茂倉45 稜線にはアズマシャクナゲ。

谷川茂倉46 稜線から西側はオジカ沢の頭、万太郎山、仙ノ倉山の山並みが連なって見えます。

谷川茂倉47 尾根から東側は一ノ倉沢の大絶壁が足元に広がっています・・・結構怖いよ。

谷川茂倉48 尾根の途中にある『ノゾキ』へ到着。名前の通り一ノ倉沢の絶壁をのぞきこめる展望地。

谷川茂倉49 『ノゾキ』から覗く一ノ倉沢。やっぱり怖い。

谷川茂倉50 ノゾキから望む一ノ倉岳。まもなく登り返しに差し掛かります。

谷川岳&一ノ倉岳&茂倉岳登山地図

【コースタイム】

4:30土合駅→5:00西黒尾根入り口→7:10ラクダの背→8:45谷川岳トマの耳→10:20一ノ倉岳→10:40茂倉岳→12:40矢場ノ頭→14:50土樽駅

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