紅葉も終盤へ~秩父山地・大持山&小持山&武甲山

奥武蔵周辺

今まで秋の季節の外秩父へ行ったことが無かったので、どんな紅葉が見られるのか埼玉県秩父市の大持山・小持山と武甲山を登ってみました。

登山した日-2015.11.5

秋の秩父路、紅葉の大持山・小持山と武甲山へ

自宅から登山口までは2時間程で行けるので、午前8時自宅発とゆっくり出かけます!

いつものようにバイクを走らせて熊谷市から秩父市街へやって来ると、これから歩く武甲山や秩父の山々がスカッと晴れた秋空の下にそびえたっていました。とりあえず天気はOK。あとは紅葉具合がどんなかで今日の登山が楽しいかどうかがキマリます。

大持山や武甲山を始め秩父の山は何度も登ってるけど、秋に登るのはコレが初めて。だから紅葉具合がどんなものかよくわかりません。そんなのインターネットや『ヤマレコ』なんかですぐに判るじゃん。と言われたらそうなんだけど、やっぱり自分の目で直接見てみないとどうにも納得できないのです。

国道299号線から登山口のある『一の鳥居』へ向かう道路へ折れて武甲山の山懐へ進んでいくと、武甲山から採掘された石灰岩の精錬工場群の中を走っていきます。道路脇には登山者がちらほら。みんな西武秩父線の横瀬駅から歩いて武甲山を目指す人たちです。

一の鳥居のある生川登山口へ着いたのは午前10時。駐車場は車でほぼ満杯でさすがは紅葉シーズン。沢山の人が登りに来てるようですね。

今回はここ一の鳥居から妻坂峠→大持山→小持山→武甲山→一の鳥居と時計回りに周遊します。

一の鳥居から妻坂峠への登山口へ入ると薄暗いスギ人工林の中の登り。岩がゴロゴロする道だけど、ごく普通の登り道で難なく登っていけます。やがてスギ林が途切れると武川岳西面の広葉樹の森が見えてきました。鮮やかに紅葉した森はちょうど今が見頃のピークで、これは期待できそうです。

妻坂峠に近づくに連れてつづら折りの急坂になり、登り切って妻坂峠へ到着しました。いつもならここで休憩している登山者と良く出会うけれど今日はダレも居ません。火照った身体を少し休めてから大持山へ向けて歩き始めます。

秋の武甲山大持山1 秩父市郊外から望んだ武甲山。スカッとした秋晴れが朝から広がって今日一日絶好の登山日和になりそう。

秋の武甲山大持山2 秩父市生川にある武甲山登山口へ到着。一の鳥居の駐車場は沢山の車が停まっていました。

秋の武甲山大持山3 妻坂峠へ向けて出発。

秋の武甲山大持山4 赤く色づいたマムシグサ。種の色とかブツブツの種がちょっとキモい。

秋の武甲山大持山5 しばらく登るとスギ林が途切れて、武川岳西面に広がる広葉樹の森が見えてきました。イイ感じに色づいていてこれは紅葉期待できるかも。

秋の武甲山大持山6 山陰でまだ薄暗い森の中を登り続けます。

秋の武甲山大持山7 大持山~武川岳間の鞍部、妻坂峠へ到着。ここから先は尾根歩きが待っています。

紅葉に染まった尾根道

妻坂峠を過ぎると緩やかな尾根歩きで、辺りを色づいた紅葉の森が広がります。黄色に染まった葉はコナラやケヤキやシデ類といった里山でよく見る木々たち。時折真っ赤に染まったカエデなんかが交じると錦色の美しい景色になるから見惚れてしまいます。

やがて登山道は一気に勾配を増し、滑りやすい直登に差し掛かると紅葉を見る余裕が無くなるので、まずはこの急登を登り切ることに専念。20分ほど汗を垂らし悪戦苦闘しながら登り続けると、ガクンと勾配が緩くなって平坦な尾根なってその後はしばらくそれが続きます。

平坦な尾根に出てからはさらに紅葉が映えて、何度も足を止めては見入ってしまう・・・キレイ過ぎて通り過ぎるのが勿体無いくらいです。

ここまで登って来てすれ違った登山者はたった2人だけ。閑散としているからゆっくりと紅葉を堪能できるのもイイ感じです。

小一時間程この緩やかな尾根での紅葉を堪能し続け、標高1100mを越えるあたりまで来ると再び登り勾配に差し掛かり、その頃になると紅葉も随分散って冬の装いへと変化。だから森の見通しが良くなって前方に大持山が微かに見えるものの、基本的にコース全般が森に覆われているから、綺麗に見通すことはできません。

でも大持山直下にある鳥首峠方面との分岐点まで来ると、東側の展望が開けて外秩父・奥武蔵の山並みや関東平野を一望する事が出来ました。

秋の武甲山大持山8 大持山への登り道周辺はまさに紅葉が見頃。

秋の武甲山大持山9 何処までも続く紅葉の森の中を歩いていきます。

秋の武甲山大持山10 黄色く色づいたカエデ。

秋の武甲山大持山11 なだらかな尾根道に続く紅葉の森。

秋の武甲山大持山12 森を見上げて。

秋の武甲山大持山13 カエデと秋空。

秋の武甲山大持山14 標高1000mを越えた辺りまで来ると紅葉はピークを過ぎて葉は散り始めていました。

秋の武甲山大持山15 大持山へ近づくと再び登り勾配。でも特にキツイところは無いから順調良く登っていけます。

秋の武甲山大持山16 鳥首峠方面の登山道と合流する地点は視界が開けて外秩父や関東平野を一望。

大持山・小持山を行く

この分岐点まで来れば大持山はもう間近。ブナの巨木が立ち並ぶ中、最後の登りを進んでいくと前方から人の声が聞こえて来て、標識が立っている丘が見えてきました。大持山山頂です。山頂はブナの木々に包まれて展望はわずかに西側が開けているだけ。山頂も比較的狭くて10人程で窮屈に感じる程でした。

大持山から次に目指す小持山までの道のりは、今までの緩やかな尾根歩きから一転、岩が露出した険しい岩稜地帯で小さなアップダウンが連続します。途中見晴台があってそこに立つと西側の景色が大きく開けて、奥多摩・奥秩父方面の深い山並みを一望出来て思わず気分が高揚します。しかし僕が立っている所はちょうど岩が庇になっていて足元は目も眩む断崖絶壁。めちゃくちゃ怖いです。

いくつものアップダウンを越えて小持山へ到着すると、山頂では一人の男性が美味しそうにカップラーメンを頬張っていました。

小持山からは武甲山を望むことが出来、端正な三角形とどっしりした風格をした山容はなかなかのもの。武甲山までは一旦シラジクボの鞍部を降りて登り返さなきゃいけないので、ここで休んで体力を回復させてから挑むことにします。

休んでいる間、傍らの男性から漂うカップラーメンの強烈なニオイが鼻についてお腹が減ってきます。僕も食べ物を取り出すも持って来たのは味気の無い『シリアル』だけ。口に入れてお腹に入れてもなんだかイマイチ・・・。カップラーメンとか、マックとか牛丼とか味の濃い奴をガッツリ食べたい!って山に登ると無性にジャンクな食べ物を欲するのは一体何なんだろう?

秋の武甲山大持山17 大持山山頂直下の巨大ブナ。

秋の武甲山大持山18 木々が生い茂る尾根道の先のてっぺんが稲包山山頂。あともう少しで到着です。

秋の武甲山大持山19 大持山山頂は木々に包まれて展望があまり利かないし、山頂もそれほど広くはありません。

秋の武甲山大持山20 大持山~小持山間の展望地から望んだ奥多摩奥秩父の険しい山並み。

秋の武甲山大持山21 武川岳(左)と歩いて来た大持山の東側尾根(右)。

秋の武甲山大持山22 大持山~小持山間は痩せ尾根を歩いて行きます。

秋の武甲山大持山23 小持山山頂はこんな感じです。武甲山方面の展望が利くもののそれ以外は木々に覆われて何も見えません。

武甲山の秋

小持山を離れると、ジェットコースターのような急斜面の下りで、所々岩も露出したキツイ道が続くから足や膝が一気に痛くなってきました。視線の先には武甲山が相変わらず三角形の端正な山容を見せるも次第に大きく立ちはだかるように迫ってきます。

キツイ斜面を越えると今度はジグザグの滑りやすい道と容赦の無い下りに辟易するも、ここも突破するとなだらかな道へとようやく落ち着いて歩きやすくなりました。程なくして『シラジクボ』と呼ばれる小持山~武甲山間の鞍部へ降り立ちといよいよ武甲山の登り返しです。

小持山の急斜面を一気に下って来たんだから、小持山より標高の高い武甲山の登り返しはそれよりもあるということになります。顎が出るほどのキツイ直登の連続にバテそうになるけど、登山道の片側に植林されたカラマツの紅葉が思いの外キレイで、疲れた気分を幾らか癒やしてくれます。そのカラマツの木々の中に真っ赤に染まったカエデを見つけた時は疲れがぶっ飛ぶほど嬉しくて、見納めとばかりに立ち止まって見入ってしまいます。

というのも紅葉が見られるのはここで最後。武甲山から下って帰る予定の『表参道コース』は全てスギ人工林に覆われているからです。

30分ほどかかって斜面を登り切ると薄暗いスギ林の中の緩やかな登り道で少し進むと、ベンチに腰を下ろしてくつろぐ登山者たちが見えて来て、さらに武甲山御嶽神社の立派な社が見えてきました。武甲山山頂へ着きました!

三角点のある実際の山頂は神社裏にあって、そこへ行くとわずかな空間と山頂標識、そして山頂からの展望を楽しむ登山者たちの姿がありました。山頂北側は金網に覆われその真下は石灰岩採掘で大きくえぐれているものの、山頂から広がる秩父盆地と秩父市の街並みは爽快で『空を飛んでるみたいだ!』って思えるほど高度感いっぱいの展望が広がっていたのです。

秋の武甲山大持山24 シラジクボ手前から望んだ武甲山。

秋の武甲山大持山25 イヌブナの紅葉。

秋の武甲山大持山26 シラジクボから見上げた武甲山の登り返し。

秋の武甲山大持山27 カラマツとスギ林に挟まれた中、武甲山最後の登りへ。結構キツくてしんどいです。

秋の武甲山大持山28 色づいたカエデ。キレイだなぁ。

秋の武甲山大持山29 武甲山から大持山・小持山を見るも霞んでよく見えませんでした。

秋の武甲山大持山30 武甲山山頂に建つ武甲山御嶽神社。

秋の武甲山大持山31 武甲山御嶽神社の裏側に三角点のある山頂があって、登山者たちが展望を楽しんでいました。

秋の武甲山大持山32 山頂から見下ろすと秩父盆地と秩父市街が広がっていて気分爽快。

秋の武甲山大持山33 武甲山からの下りは表参道コースを使って登山口のある生川の一の鳥居へ。

秋の武甲山大持山34 表参道コースはひたすらスギの人工林の中。下り始めはゴツゴツした岩が転がる少し歩きにくい道がつづきました。

秋の武甲山大持山35 表参道コース中間点には時折スギの巨木があってなかなか見応えありです。

秋の武甲山大持山36 表参道コースを無事下って駐車場へ。素晴らしい紅葉に巡り会えた山旅でした。

大持山&小持山&武甲山登山地図

10:00生川駐車場(一の鳥居)→10:40妻坂峠→12:00大持山→12:30小持山→13:10シラジクボ→13:40武甲山→15:00生川駐車場

登山口の生川(一の鳥居)駐車場

●駐車料金:無料 スペース:車20~30台 ●トイレ無 ●登山ポスト有

駐車場入り口手前に水場『延命水』があります。

※クリックで拡大します。

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