老犬神社へ行ってみた(秋田県大館市)

老犬神社へ行ってみた(秋田県大館市)
2019年5月15日

秋田県大館市内の国道103号線を車で走ってると道路脇に『忠犬シロを祀る老犬神社』の看板を見つけました。

大館市といえば秋田犬の産地でもあり、渋谷の忠犬ハチ公の出身地として有名な場所です。

この『老犬神社』も忠犬ハチ公のような物語を持つ神社なのかなと思ったのと、神社の名前が珍しいことも相まって興味が湧いたのでちょっと訪れてみました。

でもこの老犬神社の由来はちょっと悲しいものでした。

訪れた日-2019.4.30

地図

駐車場は無料

国道103号線から『老犬神社』の看板のある脇道へそれて、数分走れば老犬神社に到着しますが道幅は狭いです。

老犬神社フォトギャラリー

秋田県大館市内の国道103号線を走ってると突然『忠犬シロを祀る老犬神社』の看板が現れて思わず車を停めます。犬を祀った神社なんてあんまり聞いたことが無いからどんな所なのか興味が湧いたので参拝してみることにしました。

国道103号線をそれて細い脇道を看板にしたがって進んでいきます。途中道幅が狭くなって車一台がやっと通れるくらいなんだけど大丈夫かな・・・。

脇道から数分走ると老犬神社の駐車場へ到着しました。鳥居そばの石碑を見てみると老犬神社の由来が書かれていたのですが、『忠犬ハチ公』みたいな多少美談めいた由来なる神社かと思いきや結構悲しい物語が由来のようです。。。

【石碑より】

老犬神社は、大館市葛原(旧南部領の土深井に接した旧佐竹領の最東端)の山腹にあります。社殿は1936年7月18日未明の火災で1度消失してしまいましたが、その後改築して現在に至っています。この神社には、シロという犬が祀られていて、その主人定六との悲話が伝わっています。

マタギとしてどこでも猟ができる狩猟免状を持っていた定六は、ある日相棒のシロと共に獲物を追い、遠く離れた地で狩りをしていました。その時、許可なく発砲したということで役人に捕らえられてしまい、定六は狩猟免状を見せようとしましたが、その日に限って免状を忘れて来てしまったことに気が付きました。言い訳も通じず投獄されてしまった定六を救おうと、シロは免状を持ってくるため40km以上の距離を何度も往復して主人を救おうとしますが、やっと救えるあと一歩のところで、定六は処刑されてしまいました。

その後、残された定六の妻と共にこの地にやってきたシロは、ひっそりと亡くなってしまいます。それからというもの、この地を通りかかる武士が数々の悲劇に見舞われるようになりました。主人を守れなかったシロの無念さを知った里の人々は、シロを祀るために老犬神社を建てました。地域の人々は、この悲話を後世に伝えると共に、シロの定六への深い愛情を守り続けています

鳥居をくぐって進んでいきます。

参道はスギの古木が広がる厳かな雰囲気。鳥居から神社までは約7~8分の登り。

木々の向こうに老犬神社が見えてきました。

木製の鳥居と老犬神社本殿。

老犬神社は地方の各集落にどこでも見られるような小さなものでした。

神社は誰も常駐しておらず、参拝者は自由に社の中にはいってお参りできるようです。

神社の中へ入ってみます。

誰も居なくて少しさびしい感じもするけど、東北らしい素朴で温かい雰囲気が漂ってきます。

壁にはシロの絵やほかの犬の絵が奉納され飾られていました。

写真左上には巻物を首にかけて走るシロの絵、他には忠犬ハチ公の考察を書いた地元小学生のポスターや、参拝者が奉納した絵馬などが飾られています。

立派な秋田犬の絵。ちなみに僕が小学生の頃家では秋田犬を飼ってたのでその時のおぼろけな記憶が少し甦った気がします。。。

定六とシロの話は信憑性が高いらしく、昔ここで物語に書いてあった出来事が本当にあったんだなと、神社や周りの森を見ながら物思いに耽ってみました。